熱帯魚 飼い方 │ 飼育Q&A

初心者の方へ はじめての熱帯魚の飼い方

熱帯魚 飼い方 飼育Q&A

そもそも「熱帯魚」ってなに?

熱帯魚とは、「屋内で飼育する観賞魚」をさす一般的な慣用語です。

熱帯魚という魚の種類はありませんし、また、すべてがアマゾンなど熱帯地域原産というわけではありません。

そして、水槽で観賞魚や水草を楽しむ趣味を「アクアリウム」と呼びます。
※もとは、オランダ発祥です。

「何を」そろえたらいいの?

熱帯魚の飼育に必要なもの

  • 熱帯魚:お好みのものをお選びください。
  • 水草:光合成で酸素を作り、魚の寝床にもなります。
  • 水槽:まずはスペースを考えたサイズ選びを。
  • フィルター:水をろ過します。
  • ヒーター:水温を調整します。
  • ライト:水草の光合成を促し、魚を綺麗に見せます。
  • 底砂:たくさんの理由で、魚・水草・水にとってなくてはならないものです。
  • エサ:魚のご飯です。
  • 調整剤:「カルキ抜き」と「調整剤」と2つに大別されます。
  • メンテナンスセット:水換えなど、水槽の手入れに必要な用具です。

少しずつ揃えてもいいでしょうが、かならず必要になりますので、最初から購入・用意されたほうがよいです。

どの熱帯魚、水草を「選んだら」いいの?

初心者の方に共通することは、

  • 飼育がかんたん(世話がらく)
  • 丈夫(病気に強い)

この2つだと思います。
入門魚で慣れてから、飼いたい熱帯魚を選ぶ順序もよいと思います。

「初心者におすすめ」のかんたん熱帯魚

カージナルテトラ

カージナルテトラ
群泳させた美しさは圧巻です。

アカヒレ

アカヒレ
とても丈夫で飼いやすいです。

ミッキーマウスプラティ

ミッキーマウスプラティ
かわいい模様が女性にも好評です♪

かんたんエビ

ミナミヌマエビ

ミナミヌマエビ
かわいい模様が女性にも好評です♪

ヤマトヌマエビ

ヤマトヌマエビ
水槽のコケを食べてくれます。

かんたん水草

ウィローモス

ウィローモス
エビの住み家にもなります。

アマゾンチドメグサ

アマゾンチドメグサ
水槽に浮かべておくだけです。

マリモ

マリモ
とにかくカワイイ、癒されます。

「水換え」ってどうやるの?-方法と頻度-

水換えの目的

  • 汚れてしまった水の交換
  • 蒸発した水量の補充
  • 水槽内のゴミの除去
  • 水道水のミネラルを補充

水換えの方法

「足す水」の手順

  • バケツに水温を合わせた水道水を入れる
  • カルキ抜きを入れる
  • 調整剤を入れる
  • 水槽にやさしく移す

「出す水」の手順

  • 排水ホースで水、ゴミや沈殿物をバケツなどにとる
  • 水槽の水量の約1/3くらいを抜く

水換えの目安

  • 水槽を立ち上げた当初:約7~10日に1回程度
  • 立ち上げから時間が経ち水質が安定:蒸発した分を水足し、様子を見ながら水換え

「エサ」ってどれくらいあげるの?

飼育の中でも楽しいエサあげにもポイントがあります。

回数は、1日1~2回

が目安です。

与えるエサ以外にも、魚やエビは、目にみえないバクテリアやコケ・藻などを食べています。
実は水槽の中で常に食事しているのです。

なので、必要以上にあげると「水を汚す原因」になり、逆効果になります。
かわいいので多くあげがちですが、回数や量を守ってあげてください。
※種類によるので、一概にはいえません。

ちなみに、グッピーや金魚のらんちゅうなどのブリーダーさんは、1日に10回位のエサあげを行なう事もあります。
エサが残らない量を見極めるテクニックなど、ブリーダーさんの力量が試されます。

「カルキ抜き」と「調整剤」はどう違うの?

カルキ抜き

熱帯魚に有害な、水道水のカルキ(塩素)を無害にします。

調整剤

熱帯魚や水草が住みやすい水質にします。生体の種類や目的によって、さまざまな商品があります。

そもそも「水草」ってなに?

水草は、植物のなかで「水中生活をするようになったもの」をさす一般的な名称です。
そのほとんどが淡水性で、海水性は多くありません。

アクアリウムの世界では、

  • レイアウト(水槽内の景色)のどこに植えるか?: 前景、 中景、 後景など
  • 種類系統: コケ、 シダ etc.
  • 色・サイズ:赤系、ジャンボ etc.
  • 用途:特定の魚に合う、エビの住み家になる etc.

などでカテゴリー分けされます。
飼育法や難易度も水草によってさまざまで、熱帯魚とならんで愛好者が多いです。

また、水中の緑には「癒し」の効果もあるなど、楽しみかたも様々です。
初心者向きな水草 はこちらを参照ください。

熱帯魚の病気

「あれ!?何かおかしいな!」 とおもったら、それは病気の可能性があります。
早期発見での早めの治療が効果的です。

▼主な熱帯魚の病気

白点病・・【よくなる】寄生虫が原因。身体に白い点々ができる。薬浴での治療が必要。
対処薬(併用が効果的) : ニューグリーンFなど

尾ぐされ病・・【そこそこなる、重症】細菌が原因。免疫力の低下、外傷などが原因。グッピーやエンゼルフィッシュ等、尾ヒレの長い種によくみられる。 ヒレの外側が白くなり、病状が進むとヒレが溶けてなくなる。感染力が強く、病状の進行も早いので、迅速な対応が必要。
対処薬 : カンパラDなど

白カビ病・・【細菌が原因】白色の綿のような水カビが体表に付着します。他の魚と隔離し、薬浴が必要。
対処薬 : ニューグリーンFなど

コショウ病・・寄生虫が原因。体中にコショウのような小さな白点ができ、魚はかゆがって体を壁面や底にすりつける。水温を上げる、0.5%の塩水浴も効果的。
対処薬 : メチレンブルーなど

イカリ虫・・寄生虫が原因。寄生部位に約10mmの虫を肉眼で確認できる。寄生されると部分的な出血、炎症等がおこる。寄生虫の除去、薬浴が必要。
対処薬 : リフィッシュなど

ウオジラミ(チョウ)・・【金魚・鯉に多い】病気にかかると、魚は水の表面にぼんやり浮いたり、泳ぎながら体を壁面や底などにこすりつけるようにして泳ぐ。寄生虫の除去、薬浴が必要。
対処薬 : リフィッシュなど

水槽サイズ別・飼育匹数の目安

主な水槽サイズでの飼育匹数の目安です。※小型魚(テトラ、ラスボラ等)で、水換え等、管理がしやすい程度を想定しています

▼サイズ別匹数

  • 30cm・・ 10匹
  • 45cm・・ 20匹
  • 60cm・・ 30匹
  • 90cm・・ 50匹

もちろん、上記以上の匹数でも飼育は可能です。水換え等、管理の手間は増えます。

ライト(蛍光灯)は必要なの?

はい。まちがいなくあった方がよいです。水槽にライト(蛍光灯)が必要な理由は以下です。

水草の光合成・・水草の光合成(育成)には が必要です。光合成をすることで、水草は元気に育ちます。光がないと、枯れる原因となり、水質の悪化にもつながります。

熱帯魚の発色・・魚は光(太陽光)に照らされることで、 色上がり (発色のよい育成)がよくなります。