2022/11/29
熱帯魚を飼育するのに欠かせないヒーターですが、本体の故障や寿命、他にも使い方を誤ったりなどして水温が急上昇したり、又は低下したりという事故が少ないながらも起こる事があります。
特にヒーターが故障して水温が上昇する場合には、短時間で40℃以上になることもあり、運良くその場で気が付かなければ最悪の事態となる事がほとんどで、私もその経験があります。
もちろんメーカーもより故障しにくい様に改良を重ねてはいますが、工業製品として絶対に故障しないというのは難しいのが現状とのことです。
どうにかしてこの様なヒーターに関係する悲しい事故を減らせないかと常に思っていました。
今回作ったものは、あらかじめスイッチの付いたコンセントにヒーターを接続しておき、もしヒーターが暴走したらコンセントのスイッチを自動で切ってくれるという器具になります。
ヒーター自体を改造する訳でないのがポイントです。
次が実際の動作の様子です。
今回の器具はヒーターとは独立して水槽の温度を測定し、本来ヒーターでは到達しないはずの水温(今回は27℃に設定しています)になったらヒーターの暴走と判断し、自動的にヒーターが刺さっているコンセントのスイッチを切ります。
スイッチを切った後はブザーを鳴らして人にヒーターの異常が起こったことをお知らせします。
これとは別に、もしヒーターが寿命を迎え温度が上がらなくなった場合にもブザーでお知らせするようになっています。
さらに、何らかの理由により本体の動作が停止してしまった場合に備え、本体の動作を監視する回路も入れていまして、本体の異常を感知したらブザーを鳴らします。
これらの動作により、ヒーターの故障から大切な熱帯魚の命を守れるのではないかと期待しています。
今回作ったものはヒーターに異常が起きたらブザーでお知らせというものですが、スマホにお知らせという機能も追加すればより便利になると思っています。
例えば次のような画面のイメージです。
ただ、機能を増やすほど故障する可能性も増えることになりますので、とりあえずはシンプルなままで行こうかと思っています。
今回作ったヒーターブレーカーですが、仕組み的には電子工作という分野からすればそれほど難しい器具ではありません。
しかしながら個人レベルで量産というのは現実的ではありません。是非メーカーにこの様な器具の必要性を知っていただき、より良い器具の発売してくれるのを期待しています。
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